2010年11月05日
怪釣!カットウフグ

突然ですが、フグ釣りに行って参りました。
今回はじめて挑戦したのは、カットウを使った東京湾や千葉県の一部で行われている伝統的なフグ釣りです。
釣れるフグは主にショウサイフグという種類で、たまにトラフグやサバフグ、いつものクサフグなども混じります。
釣れたらクサフグ以外はフグ免許を持った船宿でさばいてもらい、家に持ち帰って美味なる料理へと変貌します。
しかしながらこの釣り、あのおちょぼ口のフグがカットウ仕掛けに付いている甘エビや赤エビをつついている時のびみょーーーなアタリをとらえて即合わせをすることで、仕掛けの一番下にあるカットウ針(バーブレスのトリプルフックの様なもの。鮎釣り用の針とも似ています)でフグを引っかけるというなかなか技術を要する釣りで、初めての私に釣れるかどうか不安でしたが。。。無事ゲット!

しかしながら、簡単に釣れたわけではなく、1匹目をゲットするまでには時間がかかりました。出船後の数時間はヒイラギとアジしか釣れず、ポツポツと周りがフグを釣り上げる中、とことんアジ狙いモードに入ったりもしました。ゲームロッドだとアジもプルプルという引き味が楽しいですからね。
しかし、地合い到来なのか群れに的中したのか、船中でフグが連続して上がり始めると、ヒイラギとアジのアタリは完全に判別できるようになった私の手元に違うアタリが。すかさず合わせて1匹目を捕獲後連発します。サイズもなかなかなの大型ぞろい。
結局、ショウサイフグx5、サバフグx1、クサフグx1(リリース)、アジx5、真鯛小(リリース)x1、真鯛極小x1(リリース)、カワハギx1、ヒイラギ極小x5、エソx1(もちろんリリース)という結果で、1日存分に楽しめました。
本命ショウサイフグはたった5匹?と思われるかもしれませんが、この日は船中トップは7匹ですから初のカットウ釣りとしてはなかなかでしょうか?
そして、さばいてもらって持ち帰ったフグは、ナベ、唐揚げ、刺し身でとってもおいしくいただきました。フグ刺しは薄く切ったものと、大胆にぶつ切りにしたものを皿に盛りつけ、軽くカボス(酢橘が品切れだった)を搾り、2cmほどの長さに切った分葱と一緒にポン酢でいただきます。フグ鍋は昆布でとったダシに野菜や豆腐、そしてフグのぶつ切りをいれ、これまたポン酢でいただきます。個人的に一番好きなフグの唐揚げは、ぶつ切りにしたフグを醤油に浸けておき、小麦粉を軽く付けてから片栗粉をまぶし、サラダ油+ゴマ油でこんがりきつね色になるくらい揚げます。アツアツの唐揚げにはカボスを搾ってそのままいただきますが、外側はサクサクでなかはホクホクのフグの身がたまりません。

サバフグあわせて6匹だと、夫婦二人で食べるには十分すぎる量でとっても満腹。また、なべ用の野菜を買いに行ったついでに買った日本酒・男山がフグによく合い、至福の時を過ごすことができました。
というわけで、わずかなアタリを感じ取って"掛ける"カットウフグ釣って面白く食べておいしいなんとも素晴らしいゲームフィッシングです。ぜひ機会があればおためしください!


ダイワ(Daiwa) 極鋭 ゲーム 170 フィール
今回私が使用したのはアマノ釣具の錘負荷20号185cmの安くてできの良いゲームロッド(廃盤)でしたが、より「掛ける」楽しみを味わうため、ダイワの極鋭ゲームが欲しくなりました!
カットウフグ釣りの釣り方は大塚さんの著書で解説されています。私もこれを読みました。